HEROINE参加

"FALL IN DEATH"

作詞nigu 作曲nigu 編曲izumi

──その影は、まだ“そこ”にいる気がした。

耳をすませても何も聞こえない。ただ、心の奥で確かに叫び声が響いていた。

HEROINEが贈る最新楽曲『FALL IN DEATH』は、崩壊寸前の精神世界を漂う一篇の“記録”。

喪失、狂気、断絶、そして愛――

英語と日本語が交錯し、意味の断片が音に乗って、あなたの無意識へと滑り込む。

「君の左目が、なかった」

「それは、あるはずの“組織”だった」

裂けたリュック、千切れた靴紐、焦げた呼吸と乾いた血の匂い。

事件は終わっているのに、何かが終わっていない。

何も語られない報告書の隅で、“誰か”がこちらを見ている気がする。

“Lost inside you.”

“SCREAM WHERE LIGHT IS GONE.”

沈黙の中で繰り返されるこの声が、あなたに届いたなら。

それはきっと、あなたの中にも“失われた何か”があるという証。

白い廊下を歩く幻影。

割れた影を引きずりながら震える左手。

目に見えない不在が、確かにそこにあった。

『FALL IN DEATH』は、精神の裂け目に耳をあてるような曲。

壊れゆく世界のなかで、わずかな光を手探りで辿るような感覚。

これは誰かの悲鳴であり、誰かの祈りであり、

そして、あなたの奥に沈んでいた“声”かもしれない。

どうか耳を塞がないで。

その沈黙には、意味がある。

https://youtu.be/FHTtJgMpDF4